【超高配当ETF】一風変わったETFを提供するGlobal X社について調べてみた
セミリタイアをする際、高配当で且つ毎月分配のグローバルETFがほしいなあとネットサーフィンをしていると、Global X社の提供するETFに該当するものがありました。調べてみると他にも面白そうなETFがいくつかありましたのでシェアしたいと思います。
- 1. Global X社とは?
- 2. 【SDIV】グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF
- 3. 【DIV】グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF
- 4. 【SRET】グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF
- 5. 【PFFD】グローバルX 米国優先証券 ETF
- 6. 雑記
1. Global X社とは?
会社概要
Global X社とは、正式にはGlobal X Management Company, Inc.と言い、2008年に設立された韓国資本の資産運用会社で、ニューヨークに本社を構えています。
ちなみに日本に展開しているGlobal X Japan株式会社は、Global X Management Company, Inc.と株式会社大和証券グループ本社、および大和アセットマネジメント株式会社の合弁会社みたいです。
古いデータになるかもしれませんが、60以上の製品で運用資産規模は約110億ドルになるそうです。競合となるのはバンガード社やブラックロック社になりますが、彼らの運用する主要ETF1つで軽く超えてしまうくらいの小さい規模の会社になります。
ファンドリスト
2020年5月13日時点でGlobal X社が運用しているETFのリストが下表となります。
どう見ても60以上の製品もないですが、Global X Japanのサイトからはこれしか見つけられませんでした。
それでもお目当ての高配当で且つ毎月分配のグローバルETFやその他高配当系で面白いETFがありましたのでいくつかピックアップしてご紹介します。
2. 【SDIV】グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF
ファンド概要
世界の配当利回り上位100銘柄への投資を目指し、そこから得られる配当は毎月分配となっています。
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF | Global X Japanについて
経費率が0.59%と高めの設定ですが、分配利回りを考えれば見過ごせる範囲かなと思います。
組み入れ上位10銘柄
Costamare Inc 1.94%
Super Retail Group Ltd 1.30%
Genworth Mortgage Insurance 1.62%
Kite Realty Group Trust 1.28%
Vector Group Ltd 1.35%
Pattern Energy Group Inc 1.27%
Marston's PLC 1.31%
Artisan Partners Asset Mgmt Inc 1.27%
Bpost SA 1.30%
SSE PLC 1.26%
知らない会社ばかりです。配当利回りが高すぎる銘柄は業績に不安がある会社が多いため個別銘柄としては手を出しにくいですからね。
業種・国・地域内訳
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF | Global X Japanについて
モーゲージREIT(不動産ローン担保証券(MBS)とREITだけで40%近く占めています。続く金融セクターでも16%ありますので、不景気に耐性がなさそうな構成です。
投資先地域は米国がメインとなっているようですが、REITが多いだけあってオーストラリアが2番手となっています。
分配金推移
2013年までは分配金にばらつきがありましたが、以降は毎月安定した分配となっています。
3. 【DIV】グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF
ファンド概要
配当利回りの高い米国の株式50銘柄に投資を目指し、そこから得られる配当は毎月分配となっています。要するにSDIVの米国版です。
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF | Global X Japanについて
経費率が0.46%と高めの設定ですが、分配利回りを考えれば見過ごせる範囲かなと思います。
組み入れ上位10銘柄
Compass Diversified Holdings 3.33%
The Southern Co 2.69%
The Buckle Inc 3.13%
Vector Group Ltd 2.60%
Pattern Energy Group Inc 2.73%
USA Compression Partners LP 2.59%
Fortress Trnsprt & Infra Invst LCC 2.71%
Phillips 66 Partners LP 2.58%
AT&T Inc 2.69%
SFL Corp Ltd 2.57%
サザンとAT&T以外は知らない会社ばかりです。
業種内訳
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF | Global X Japanについて
モーゲージREIT(不動産ローン担保証券(MBS)とREITの比率が落ちました。SDIVとの違いとして、低ボラティリティ・リターン獲得のため、S&P500指数に対してベータ値の低い銘柄に投資を行っているためです。その影響で、生活必需品と通信セクターの比率が高めです。
分配金推移
毎月安定した分配となっていますが、SDIVよりはばらつきがありそうです。
4. 【SRET】グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF
ファンド概要
配当利回りの高いREITやモーゲージREIT(不動産ローン担保証券(MBS)30銘柄にグローバルに投資します。そこから得られる配当は毎月分配となっています。
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF | Global X Japanについて
経費率が0.59%と高めの設定ですが、分配利回りを考えれば見過ごせる範囲かなと思います。
組み入れ上位10銘柄
Independence Realty Trust Inc 4.33%
Klepierre SA 3.72%
Arbor Realty Trust Inc 4.04%
Starwood Property Trust Inc 3.69%
VEREIT Inc 3.80%
Stockland 3.78%
PennyMac Mortgage Invstmt Trust 3.56%
Chimera Investment Corp 3.49%
Gaming and Leisure Properties 3.76%
Blackstone Mortgage Trust Inc 3.49%
用途・国・地域内訳
画像元:グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF | Global X Japanについて
モーゲージREIT(不動産ローン担保証券(MBS)だけで60%近く占めています。続くホテルREITも12%ありますので、昨今のコロナは大打撃になっているはずです。
投資先地域はほとんど米国となっているようですので、グローバルと言えるのかは疑問です。
分配金推移
2013年までは分配金にばらつきがありましたが、以降は毎月安定した分配となっています。
5. 【PFFD】グローバルX 米国優先証券 ETF
ファンド概要
幅広い米国優先株に投資し、そこから得られる配当は毎月分配となっています。
画像元:グローバルX 米国優先証券 ETF | Global X Japanについて
経費率が0.24%となっています。同じく米国優先株に投資するPFF(iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF)の経費率が0.46%ですので、約半分の経費で済むことになります。
組み入れ上位10銘柄
Wells Fargo & Co 3.52%
Sempra Energy 1.27%
Bank Of America Corp 2.72%
JPMorgan Chase & Co 1.27%
GMAC Capital Trust 1.69%
Danaher Corp 1.18%
Citigroup Capital XIII 1.52%
Wells Fargo & Co 1.17%
Broadcom Inc 1.39%
JPMorgan Chase & Co 1.13%
ほとんど金融セクターの有名企業ですね。この特徴はPFF(iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF)と同じです。
業種・格付内訳
画像元:グローバルX 米国優先証券 ETF | Global X Japanについて
金融セクターだけで60%以上占めています。PFF(iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF)より偏ったポートフォリオのようです。
分配金推移
私が分配金を確認するときに使用しているサイトに月別の配当金データがなかったため、年別のデータを他のサイトから入手しました。まだ歴史が浅く今後の配当金推移を見ないと安定性はわからない状態です。
6. 雑記
バンガードやブラックロックと比較すると小規模で実績のないETFばかりですが、とてもユニークなETFがたくさんあることがわかりました。特に高配当ETFで毎月分配は、高配当投資家にはたまらないはずです。
私はまだどのETFも持っていませんが、SDIVは配当が安定していますし、比較的純資産額も大きいことから今後もウォッチしていこうと思います。
応援クリックよろしくお願いします!