【BTI】(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)超高配当!世界有数のイギリスたばこメーカー
超高配当且つ二重課税がないことで投資家からも人気の英国たばこメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの紹介記事です。
1. ブリティッシュ・アメリカン・タバコってどんな会社?
- 社名:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American Tobacco PLC、【ティッカー:BTI】)
- 本社所在地:ロンドン(イギリス)
- 設立:1902年
- 上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、たばこを製造する企業です。グローバルに展開しており、保有しているブランドは以下の通りです。
私はたばこを吸わないのですが、それでも知っているブランドが多く、いかに世界に浸透しているかわかります。
世界民間たばこメーカーでブリティッシュ・アメリカン・タバコの立ち位置がわかる売上ランキングの表を見つけてきました。
引用元:たばこメーカーの世界ランキング:海外攻めるJT、主戦場は「新興国」「電子」「大麻」 |ビジネス+IT
1位で圧倒的なのは同じイギリスのたばこメーカー、インペリアルです。同社の株は残念ながら日本で買うことはできません。
2位はアメリカのフィリップモリスです。こちらも高配当で米国投資家から人気が高いですね。
そして、3位に食い込んでいるのが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコです。4位のJT(日本たばこ)と似た規模となっています。
ちなみに民間のたばこメーカーのランキングしか見つからなかったのですが、人口最大の中国には国営のたばこメーカーが独占しているため、実質世界1位となるようです。
2. 株価チャート
- 52週高値:$27.32
- 52週安値:$45.64
- PER(株価収益率):12倍
※2020年4月8日時点 BTIの株価とチャート — NYSE:BTI — TradingView
直近は先進国中心にたばこ離れが進み、さらにコロナショックで株価が大きく下落しています。
【VS S&P500】
S&P500と比較したチャートを載せました。一時アウトパフォームしていましたが、前述通り近年の株価は振るわない状況です。インカムゲイン(配当利益)として魅力的ですが、キャピタルゲイン(売買利益)には期待できない銘柄と言えそうです。
3. 売上・利益
(グラフはポンドベース)
金額単位Milとなっており、Mil100万ドル(約1億2千万円)を表しています。
2017年に純利益が急増しています。これはレイノルズ・アメリカンの買収によるものです。これを皮切りに業績が向上しているようです。
また、営業利益率は30%を超える水準です。さすがたばこメーカーと言ったところですが、競合よりも高水準ですのでさらに評価できます。
4. キャッシュフロー
(グラフはポンドベース)
たばこメーカー特有のグラフです。設備投資がかけずに莫大なキャッシュフローを創出しています。2018年以降はさらにその特徴が顕著に出ています。
5. EPS・BPS
(グラフはポンドベース)
一株当たりの資本と利益です。2017年にレイノルズ・アメリカンを買収したことが影響しているのか、EPS(1株あたり純利益)、BPS(1株あたり純資産)が跳ね上がっています。
6. 配当金・配当性向
(グラフはポンドベース)
配当金については増加傾向にありますが、連続増配とはなっていないようです。配当性向は70~80%の水準にコントロールされています。
- 配当利回り:7.26%
- 年間配当金額:$2.56
- 連続増配:3年
- 直近5年の平均増配率:3.06%
権利落ち日と配当支払い月は以下の通りです。
権利落ち日:3月,6月,10月,12月、配当支払日:2月,5月,8月,11月
毎年、若干権利落ち日や支払い日が変わるので、詳細は以下のサイトで確認することをオススメします。
ちなみに配当情報はこちらのサイトを参考にしています。
7. 雑記
業績・配当共に、さすがの安定感と言ったところです。ただし、コロナショックで株価の下落が落ち着いた後、先進国中心に進むたばこ離れが同社のネックになりそうです。事業の多角化や新興国進出がカギを握ると言っていいでしょう。
気になる方はぜひIRなど調べてみてください。では!
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