【CHL】(チャイナ・モバイル)業界時価総額第3位の中国通信キャリア
中国のNTTともいえる大手通信キャリア、チャイナ・モバイルの紹介記事です。
1. チャイナ・モバイルってどんな会社?
- 社名:チャイナモバイル(China Mobile Ltd、【ティッカー:CHL】)
- 本社所在地:北京(中国)
- 設立:1998年
- 上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
チャイナ・モバイルは、中国の大手通信キャリアです。中国国内31の州全てで通信サービスを提供しているため、その人口規模の影響もあり世界最大のモバイルネットワークとモバイル契約者数を有しています。
2016年末時点では、従業員46万人、モバイル契約数8億人を突破しているようで、壮大なスケールでビジネスを展開している企業です。
業界内における時価総額は、1位AT&T、2位ベライゾンに続いて3位となっています。4位以降にNTTドコモやソフトバンクが並びますが、2018年時点ではチャイナ・モバイルと倍程度の開きがありました。
2. 株価チャート
- 52週高値:$30.12
- 52週安値:$49.30
- PER(株価収益率):10.91倍
※2020年4月14日時点 CHLの株価とチャート — NYSE:CHL — TradingView
リーマンショック以降、株価を戻せないまま、微減傾向となっています。中国も人口ピークを迎え、減少傾向となっていく中、どう維持していくが注目ポイントです。
【VS S&P500】
※2020年4月14日時点 CHLの株価とチャート — NYSE:CHL — TradingView
S&P500と比較したチャートを載せました。基本的に常時アウトパフォームしていました。インカムゲイン(配当利益)として魅力を感じましたが、キャピタルゲイン(売買利益)にも期待できた銘柄だったようです。ただ、前述通りこの先は大きな成長を描けない可能性があります。
3. 売上・利益
(グラフは中国元ベース)
金額単位はMilとなっており、Milは100万元(約1500万円)を表しています。
通信キャリらしく安定した推移のグラフとなっていますが、中でも売上は順調に成長し2018年は10兆円を超える水準をなっています。想像ができないくらい壮絶な規模です。
これから人口減少で売上が成長が難しくなってくる流れの中で、ひっそりと利益面が減少傾向にあるのは目を引きます。営業利益率も直近20%を割ってしまいました。ただ、それでも高水準ではありますが。
4. キャッシュフロー
(グラフは中国元ベース)
安定したキャッシュを創出できている一方で設備投資が大きく出ています。これは通信キャリアの特徴でもあり気にする必要はありません。ただ、5Gへの投資なのか、増加傾向にあるのは気になります。
5. EPS・BPS
(グラフは中国元ベース)
EPS(1株あたり純利益)、BPS(1株あたり純資産)です。共に安定していると言っていいと思います。
6. 配当金・配当性向
(グラフは中国元ベース)
配当金については方向感がなく不安定です。高配当とはいえ、ポートフォリオ内の比重が高いと配当金生活には向きません。配当性向は40~50%の水準にコントロールされています。
- 配当利回り:7.26%
- 年間配当金額:$1.82
- 連続増配:0年
- 直近5年の平均増配率:10.13%
権利落ち日と配当支払い月は以下の通りです。
権利落ち日:5月,8月、配当支払日:7月,10月
毎年、若干権利落ち日や支払い日が変わるので、詳細は以下のサイトで確認することをオススメします。
ちなみに配当情報はこちらのサイトを参考にしています。
7. 雑記
アメリカだけでなく地域分散という意味で中国も検討しましたが、大手通信キャリアということもありさすがの安定感でした。配当金推移に安定感がないのが気になりますが、高配当ではあるのでポートフォリオに少し組み込むのはアリかなと思います。
気になる方はぜひIRなど調べてみてください。では!
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