【SPYD】(SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF)高配当好きにおすすめ!主力に置きたい米国株ETF
高配当投資家から絶大な人気を誇る、SPYDの紹介記事です。
1. SPYDってどんなETF?
基本情報
SPYDに設定されているインデックスは、S&P500構成銘柄の中でも配当利回り上位80銘柄に連動するよう設計されています。
設定日が2015年ということでまだ歴史の浅いETFとなりますが、配当利回りが他の高配当ETFと比較し一回り高いことや、経費率0.07%という低コストが魅力的で、高配当投資家から最近注目を集めています。
運用会社は、世界第三位のステートストリート社です。
2. 株価チャートと分配金実績
- 52週高値:$20.79
- 52週安値:$39.98
※2020年4月9日時点 SPYDの株価とチャート — AMEX:SPYD — TradingView
【VS S&P500】
※2020年4月9日時点 SPYDの株価とチャート — AMEX:SPYD — TradingView
S&P500と比較すると、動きは似ていますが大きく劣後しているのがわかります。配当金込みのリターンを見ると気にする程ではないかもしれませんが、キャピタルゲイン(売買利益)というよりインカムゲイン(配当利益)としての魅力の方が光ります。
※2020年4月9日時点 Dividend Quote - DividendInvestor.com
インデックスの設計上、連続増配とはいかないようで、おそらく今後もそこまで増配率は高くならないと思います。なぜなら、配当利回りが高い銘柄にフォーカスしているため、配当余力があまりない銘柄が多いからです。
とにかく、まだ設定されてから日が浅いので、このグラフをしばらく注視しておくと良いでしょう。
権利落ち日と配当支払い月は以下の通りです。
権利落ち日:3月,6月,9月,12月、配当支払日:3月,6月,9月,12月
毎年、若干権利落ち日や支払い日が変わるので、詳細は以下のサイトで確認することをオススメします。
ちなみに配当情報はこちらのサイトを参考にしています。
3. SPYDの構成銘柄とセクター比率
<構成銘柄 上位10社>
SPYDは配当利回りだけにフォーカスしているため、いわゆる安定配当の鉄板銘柄であるJNJやPGなどが含まれていません。知名度もなく業績がいまいちな企業が含まれている点は注意が必要です。
また、
<セクター比率>
セクター比率は意外にもそこまでの偏りはありません。ただ、不動産セクターが最も大きな割合を占め、成長株が多い情報技術セクターが最も小さい割合であるのは、配当利回り上位を組み込んだ結果として納得です。
過去エネルギーセクターがもう少し大きい割合でしたので、組み換えで比率は大きく変わります。
4. 雑記
約80銘柄と分散性がそこまで良くないのと、配当利回りだけで業績を考慮していない点はリスクになり得るかもしれません。
ただ、とはいえ配当利回りは魅力的ですし、個別株で投資するには躊躇します。そのため、こういったETFで運用し、運用会社が適宜組み換えをしてくれる方が安心できます。
高配当投資したいけど、どれに投資すべきかわからない方は要チェックです。 では!