【VYM】(バンガード・米国高配当株式ETF)低コスト!高増配率!の定番米国高配当ETF
米国の高配当株式ETFといえばまず名前が挙がる、VYMの紹介記事です。
1. VYMってどんなETF?
基本情報
VYMに設定されているインデックスは、大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れるよう設計されています。
高配当ETFと言いながらも配当利回り通常3%前後とやや物足りない水準ですが、他の高配当ETFと比較し増配率や高い分散性で最も人気のETFとなっています。純資産額も高配当ETFの中でトップです。
また、低コストで定評があるバンガード社のETFということもあり、経費率0.06%という素晴らしい企業努力を見せています。さらにバンガード社は不定期に経費率を下げる傾向にあるため、今後さらに下がる可能性があります。
2. 株価チャートと分配金実績
- 52週高値:$60.07
- 52週安値:$94.86
※2020年4月10日時点 VYMの株価とチャート — AMEX:VYM — TradingView
【VS S&P500】
※2020年4月10日時点 VYMの株価とチャート — AMEX:VYM — TradingView
S&P500と比較すると、動きは似ていますが大きく劣後しているのがわかります。配当金込みのリターンを見ると気にする程ではないかもしれませんが、キャピタルゲイン(売買利益)というよりインカムゲイン(配当利益)としての魅力の方が勝ります。
※2020年4月10日時点 Dividend Quote - DividendInvestor.com
リーマンショック時はさすがに減配していますが、基本的には増配を続けているETFとなっています。ちなみに、直近5年の平均増配率は6.91%です。
権利落ち日と配当支払い月は以下の通りです。
権利落ち日:3月,6月,9月,12月、配当支払日:3月,6月,9月,12月
毎年、若干権利落ち日や支払い日が変わるので、詳細は以下のサイトで確認することをオススメします。
ちなみに配当情報はこちらのサイトを参考にしています。
3. SPYDの構成銘柄とセクター比率
<構成銘柄 上位10社>
いわゆる安定配当の鉄板銘柄であるJNJやPG、VZなどが含まれており、安心感のあるポートフォリオになっています。高配当でありながら、増配を続けている所以がこうした長年増配をすることで株主に還元してきた銘柄を組み込んでいるところにあります。
<セクター比率>
金融・消費財・ヘルスケアセクターで半数近くの割合を占めます。しかし、去年まではテクノロジーや消費サービスが金融の次に来る割合でしたので、適宜組み換えにより比率は大きく変わります。ただ、伝統的に金融セクターの割合が大きいのは変わらないようです。
4. まとめ
【VYM】(バンガード・米国高配当株式ETF)は、大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組入れています。
・経費が0.06%と低コストであるため長期保有でも安心できる。
・直近5年の平均増配率も6.9%超であるため、将来的により高利回りを期待できる。
・約400と幅広い銘柄に一括分散投資ができる。
・配当利回り2~3%台とそこまで高くない。
・金融セクターが大きな割合を占めているため、金融ショックの影響を大きく受ける。
高配当株に投資したいけど、どの銘柄に投資すべきかわからない方は要チェックです。 では!
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