【VZ】(ベライゾン・コミュニケーションズ)The安定&高配当!な売上世界2位の米国電気通信事業会社
アメリカ合衆国ニューヨークに本社をおく売り上げ高、世界2位の米国電気通信事業会社、ベライゾン・コミュニケーションズの紹介記事です。
1. ベライゾン・コミュニケーションズってどんな会社?
- 社名:ベライゾン(Verizon、【ティッカー:VZ】)
- 本社所在地:ニューヨーク(アメリカ)
- 設立:1983年
- 上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
簡単な企業概要は以下の通りです。携帯電話事業がメインですので、日本で言うとNTTドコモやKDDIと同じ分類ということになります。競合は売上世界一のAT&Tです。
ダウ30銘柄の1社であるベライゾン・コミュニケーションズは、世界最大級のグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドプロバイダー。
ベライゾンは、米国1億1千万人以上の加入者を持つ米最大の携帯事業者であるベライゾン・ワイヤレスを傘下に擁し、固定通信事業では、米国内消費者向けにFiOSを含むインターネット・音声・データ通信と、また世界150ヶ国においてフォーチュン1000社の99%を占める企業顧客と政府機関向けにグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドサービスを提供している。
また、2017年に米ヤフーを買収したのは記憶に新しいニュースです。現在は米ヤフーの事業拡大を進行中で、先日携帯電話サービス・プロバイダ「Yahoo! Mobile」を立ち上げたようです。
ここで勘違いを気を付けたいのが、日本のヤフーはZホールディングスという社名に代わっており、現在ソフトバンクグループ傘下です。米ヤフーは別会社となっています。
2. 株価チャート
- 52週高値:$62.22
- 52週安値:$48.84
- PER(株価収益率):11.74倍
※2020年4月6日時点 VZ - ベライゾン・コミュニケーションズ・インク 概要 | Reuters
2010年あたりからじわじわと上昇し、現在は約2倍の50ドル付近を前後しています。直近はコロナショックで世界全体で株価が急落していますが、通信インフラを持つベライゾンは底堅い動きを見せています。
【VS S&P500】
S&P500と比較したチャートを載せました。常に劣後するパフォーマンスを見せていますが、成熟企業で配当目当ての投資ということもあり、株価の成長にあまり期待はしていません。ただ、前述通り約10年で2倍の株価になっていますので、一概に株価成長がないというのも言い過ぎかもしれません。とにかく配当をもらいつつ、株価的にも持っていて安心な銘柄と言えそうです。
3. 売上・利益
金額単位Milとなっており、Mil100万ドル(約1億2千万円)を表しています。
良くも悪くも浮き沈みのない業績です。契約者の定期的な通信量の支払いにより、通信キャリア特有の抜群の安定感を見せています。直近、営業利益率も20%以上を維持する動きを見せているため、非常に高収益体質です。
4. キャッシュフロー
多額の設備投資がかかっています。ベライゾンに限らず、これは通信業界や公益業界の特徴の一つです。事業を維持するにはインフラ設備へのメンテナンスや拡張に投資が必要だからです。
また、売上の安定感の割りに営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローがそこまで伸びていないのが気になりますが、それでもフリーキャッシュフローマージンが20%前後と抜群の安定感を誇ります。
5. EPS・BPS
一株当たりの資本と利益です。2014~5年はBPS(1株あたり純資産)が大きく減少し、直近は回復傾向となっています。これは、ボーダフォンと出資した、ベライゾン・ワイヤレスを子会社化したことが影響しているためと考えられます。
EPS(1株あたり純利益)は、ばらつきがあり安定感がありません。目を細めてぼんやり見ると、長期的には右肩上がりになっていると言えるのかもしれませんが。
6. 配当金・配当性向
配当金については綺麗な右肩上がりです。配当性向は2012年の異常値のおかげでグラフの右軸の値がおかしなことになっていますが、調整後EPSで見ると100%を超えていません。
- 配当利回り:4.45%
- 年間配当金額:$2.432
- 連続増配:15年
- 直近5年の平均増配率:2.43%
権利落ち日と配当支払い月は以下の通りです。
権利落ち日:1月,4月,7月,10月、配当支払日:2月,5月,8月,11月
毎年、若干権利落ち日や支払い日が変わるので、詳細は以下のサイトで確認することをオススメします。
ちなみに配当情報はこちらのサイトを参考にしています。
7. 雑記
業績・配当共に、さすがの安定感と言っていいでしょう。最新のコロナショックですらそこまで株価を下げていないので、もう少し様子を見て拾っておきたい銘柄です。
気になる方はぜひIRなど調べてみてください。では!